「09年看護職員実態調査」から、毎年10万人以上が離職しているということがわかるが、その理由として考えられる20〜30代の悩みのトップは「医療事故を起こさないか不安である」だ。40代後半から50代前半は「業務量が多い」が首位を占める。背景として、圧倒的な忙しさがある。有給休暇取得率は01年の8・2日から09年は8・4日とほぼ横ばい。有給休暇取得率は46%で、5割以下にとどまる。平均超過勤務時間は09年は13時間23分と01年比で1時間21分減少したが、同協会の他の調査からは勤務時間外の院内研修や看護研究も含めた平均超過勤務時間は23時間24分と、本来は勤務と見なされるべきことが時間外となって負担になっていることがわかる。ちなみに、自治労、保健医療福祉労働組合協議会(通称ヘルスケア労協)が09年8月に発表した「看護職員の労働と健康に関する緊急実態調査報告書」(有効回答9756)は、2労組が同じ項目で調査をした初のものとなるが、時間外労働のうち半数しか申告していないことがわかった。ある大病院では、看護部長が残業抑制のため各病棟の師長を管理している。看護師一人一人の残業時間が棒グラフになってパソコン上でリアルタイムに情報が流され、月30時間以上の残業になると、師長は「看護部長から監査が入るからやめて」と言う。このほか、実際に1日5時間もの残業をしていても月10時間までしか申請できないという実態もあり、正確な残業時間が表に出にくい。
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