質屋の勝負どころである査定。そこにはさまざまな角度からの情報が必要です。数字上のものとしては、商品の定価、オークションでの落札相場、自社での買取額と売れ行きによるオリジナルの相場の3本柱があることは、今までお話しした通りです。でも、それはあくまで柱の話。これらと同様に大切なのが、日ごろからの情報収集と言えるでしょう。市場価格と自分の好みは別ものですから、街の動向を見ることは重要です。道行く人々がどういうバッグを持っているのか、どういう服装をしているのかを観察するわけです。もしくは、出張販売でキャバクラに行ったときも、今最前線で活躍している女の子たちが何を持っているのかをチェックします。それが自分の価値観では受け入れられないようなものであったとしても、素直に受け入れる柔軟さが必要です。質屋には職人肌の大が多いのですが、そういう人は自分の信念に合わないものは受け入れない傾向があります。「一人二人がそのブランドのバッグを持ってるからって、みんなが持ってるわけじゃないだろう」なんて言ったり。私も職人肌な部分があるので分かるんですが、実はそれこそ先入観なんですよ。そういうことではないんです。